僕は、ウッとなったがしっかり立っていた。
次郎が笑った。
次郎の本気のパンチでは、なかったが、かなり強いパンチだった。
「純一、普通このくらい殴ったら倒れるぜ。
お前は、立ってやがる。
前のお前とは、違うって事だよ。」
次郎は、そう言いながら僕の顔面にストレートを放って来た。
僕は、頭を下げて避けたながら反射的に次郎の太ももにローキックを見舞った。
次郎は、足を上げてローキックをカットした。
次郎は、大声で笑った。
「純一、なぁ、お前はここで鍛えられたんだよ。
ここに来るまでは、原石だったのが短い間にここで鍛えられたんだよ。
お前の成長には、驚くよ。」
次郎のストレートは、本気のストレートでは、無かったがかなり相当なスピードのストレートだったはずだ。
それを避けられた上に反射的に僕は、次郎にローキックを放っていた。
ここで愛弓を初めてとする色々な人から立ち技を習ったお陰だったし、技術は、もちろんだが一番肝心な度胸がここで色々な体験をするうちに付いたのだろうと思えた。
僕は、次郎のお陰で何とか自信を取り戻し冷静になれた。


