確かに次郎の言う通りだった。
ギリギリまで最善を尽くすって事は、何をするのにしても言える事だった。
次郎は、皆にダミー人形を作るように指示をした。
樹を切ってきて簡単な細工をして浜辺に50体ほど建てると言った。
皆、考える暇を与えられずそのまま山に入って行った。
「相手は、一時的にでも怯むはずだよ。
それに皆、家に帰れば考えてしまい明日は、来ない人間も出るだろうから今のうちに使うしかないからな。」
次郎は、ボソリと呟いた。
これは、国との戦いだ。
綺麗事ばかりでは、すまないのが分かるし次郎の狡猾さも僕には、好ましく思えた。
次郎は、夢想家の一面もあったが現実主義者の一面もあった。


