「次郎さん笑ってる場合ですか?
思ってたより早いし1隻増えちゃてますよ。」
河田が泣きそうになりながら次郎に訴えた。
「河田よう。相手もびびってんだよ。」
次郎は、皆に聞こえるように大きな声で河田に返答した。
「そうよ。もちろんこっちだって正直に言えば怖いわよ。
だけど、それ以上に相手も怖いんじゃない。」
和美が河田の頭を叩きながら大声を出した。
「さすが、和美さんそうよね。
相手には、こっちがどの程度か分からない訳だしこんな、おかしな事をする人達とやりあった事ない訳だからね。」
愛弓も大声を出した。
次郎も和美も愛弓も大きな声を出す事によって周りを安心させこれ以上の脱落者が出ないように考えているように思えた。
次郎は、脱落者が出る時には、出ると考えながらも現実的にやはり、なるべく脱落者を出したくないのだろうと思った。
次郎は、僕の肩を叩きながら小さな声で笑いながら言った。
「悪あがきもやってみないとな。」


