作業も順調に続いいた昼間にその一報が入って来た。
県知事が大小島を不法占拠する人々を海上保安庁と海上自衛隊を使って強制退去させると発表したらしかった。
詳しい情報は、まだ分からなかったが僕は、とうとう動き始めたと人事のように思った。
もっと、実際に動き出した事が分かるとびっくりすると思っていたが意外に驚かなかった。
次郎も愛弓も和美もとても冷静だった。
河田だけが大騒ぎして次郎に怒られていた。
吉井組長からも次郎に連絡があったらしく次郎は、冷静にお礼を言っていた。
上島は、病院から無理矢理脱け出そうとしたらしいが体力が戻っていない為に捕まって連れ戻されたらしい。
次郎は、作業に来ているメンバーを集めた。
不安気な顔の人も居れば、覚悟を決めたような顔をしている人もいた。
そのどちらとも言えない表情では、分かりにくい人も当然いた。
次郎は、皆を集めると冷静な顔で話し始めた。
「いよいよ、決戦になるだろうが、島を出たい人は、出てくれ。
それを卑怯者だとは、思わない。
それぞれが色々な事情かあるだろうからな。
島を出る人には、感謝を言いたい。
今まで作業に携わってくれて感謝してる。
もしも残ってくれる人が居るなら一緒に戦おう。
島を出る人も残る人も俺の中では、同じ剣の会だと思ってる。」
次郎は、皆を見渡して頭を下げた。


