作業の事や中には、夫の暴力についての相談まで次郎にするようになっていった。
次郎は、面倒くさがらずに話しを聞いたが決して押し付け意見をしなかったし、次郎自身が分からない事には、分からないがと必ず言いながら話した。
次郎が嫌なのが分からない事でも分かった振りをする事だった。
だから、必ず俺には、経験がないから分からないがこういう見方もないかなと優しく話した。
次郎の誠実な態度は、女性陣にとても好感を持たれるようになっていった。
次郎は、常々パソコンや携帯の検索などで分かる事は、表面的な部分しか分からないと言った。
表面的な部分だけ分かり全てを分かった振りをする人間を非常に嫌った。
パソコンや携帯は、ひとつの便利な物だがあくまで次郎にとっては、表面的を知る道具でしかなかった。
だから、次郎の周りに集まる人間は、上辺の話しをしない人達だった。
島に泊まるのは、変わらず次郎と愛弓と僕だった。
時々作業に来てる人達も泊まったが、街に仕事を持っていたり、家庭があったり色々な事情で毎日泊まるわけには、いかないようだった。
次郎と愛弓と僕は、そんなに、焚き火を囲んでゆっくり過ごした。