愛弓が走って来て次郎の肩に手を回した。
3人が次郎を真ん中に肩を組んだ。
「純一、山から降りて来る連中に座り込んでたらちょっとカッコ悪いだろう。
佐竹を倒した愛弓ちゃんも凄かったよ。
純一、お前も最高だったよ。」
愛弓が次郎の頬にキスをした。
「だって次郎さん、私達は、剣の会湯の街解放同盟だよ。
これくらい当たり前よ。」
次郎の顔が赤くなるのを見ながら愛弓が笑った。
僕は、まだ震えていたが確かに、愛弓の言う通りだと思った。
僕は、剣の会湯の街解放同盟の一員だと強く思った。
震えながらでも前に進まないといけないとあらためて決心した。