軽トラックの荷台は、ブルーシートで覆われていた。
次郎は、降りてくると僕を、見て笑った。
「純一、スゴい格好だな。後ろから見ると誰か分からなかったぞ。」
「次郎さんが、厚着して来いって言ったじゃないですか。」
「純一、島は寒いとは、言ったがいきなりそんな厚着か。」
次郎は、笑いながら河田と僕に、缶コーヒーを、投げて寄越した。
次郎の格好は、茶色のボアの付いた黒い革ジャンに、その下は、白いTシャツだけのようだった。
ジーンズに頑丈そうな茶色のブーツを履いていた。
頭には、紺色のニット帽を被っていた。
1番目立ったのは、Tシャツの上に茶色の腹巻きをしている事だった。
腹巻き以外は、いつもの次郎とあまり変わりがなかった。
次郎、僕のヘルメットとニット帽をひょいと取った。
「純一、髪を切ったな偉いな。
これからどんな事があるか分からないから短いほうが楽だぜ。」


