無茶だが自分が戦うとしたらどっちが嫌かと言えば藤本だった。
佐竹は、レスリングは、強いが実戦になれば藤本の方が恐ろしかった。
実戦の数がまるで違うからだ。
喧嘩って事になれば実戦をいかに踏んでるかだ。
藤本の体験談も聞いている僕には、佐竹の方がまだ少しは、やるなら楽な気がした。
しかし、愛弓は、いくら強くても女の子だ。
明らかに不利だ。
「ルールは、何でも有りだが、武器は無しだ。」
藤本が言った。
次郎が愛弓の側に行き耳打ちした。
「次郎さん、勝ったらキスね。
ありがとう。」
愛弓が投げキスを次郎にした。
愛弓が山を背にして立つ。
佐竹は、ニヤニヤ笑いながら軽くステップを踏んでるいる。
藤本は、180センチ80キロは、ある体格だ。
それに対して愛弓は、165くらいで体重は、おそらく40キロ半ばくらいだろう。
圧倒的な体格の差がある。
愛弓は、じっと佐竹を見ている。
背中を山につけそうなくらいだ。
後ろに逃げ場は、ない状態だ。
どのくらい時間が経っただろうか。
佐竹が動いた。


