「なぜだ!なぜ藤本が裏切るんだ。」
「親方分からんよ。
だが潜りこんだ人間でああも鮮やかに大木は、直ぐに使えんよ。
日頃からいる奴だよ。
銃も藤本は、上手いからな。
喧嘩のプロがどう出るかだが、今の時点じゃ見当がつかないなぁ。
とにかく、こっちも応戦出来る体制を取るしかないよ。」
「応戦たってこっちにゃ武器もなけりゃ俺は、足を挫いてるしどうするんだ。」
「親方諦めたら負けだろう?」
次郎は、そう言うと洞窟の奥からガソリンのポリタンクを持って来た。
発電機用のガソリンだった。
親方は、次郎の言葉に納得したのか足首を救急箱からテーピングを出して固定した。
「ガソリンがありましたね。しかし、どう使いますか?」
「火炎瓶にしたいが瓶がないなあ。
純一汚れた衣類を集めて来いよ。」
「私のも使っていいよ。洗ってるから汚れてないけどパンティも使ってね。
発情しないでね。
今は、緊急事態だからね。」
愛弓と僕は、洞窟から汚れたり使わない衣類を集めた。
その中には、藤本や佐竹の物もあった。
しかし、なぜ藤本や佐竹が裏切ったのか僕には、まだ分からなかった。


