愛弓が救急箱を持って来て次郎の顔を消毒しながら言った。
猟銃は、もう1つの洞窟にあった。
ダイナマイトも手榴弾ももう1つの洞窟に置いてあった。
次郎が焦る意味も分かったが、愛弓の気持ちも良く分かった。
次郎は、愛弓におとなしく介抱されながらも険しい顔付きだった。
「純一、悪いが外を少し見て来てくれないか。
やばいと思ったら直ぐに戻れ。
遠くまで行くなよ。
何かあれまで躊躇せず撃て。」
僕は、ゆっくり洞窟を出た。
大木は、もう落ちて来なかった。
大木を見ると太い大木もあれば細めの方の大木もあった。
つまり、太い大木の所からと細めの大木の所から2箇所からの攻撃だった事が分かった。
最低でもこういう事をするのには、4人の人間が必要だった。
1箇所の積んでいる大木を外して転がすのに2人は最低でも必要だった。
だが手慣れていても2人では、かなり大変だった。
2箇所で最低4人だが実際は、もっと多くの人間が加担したのかもしれなかった。
何人かが交代するふりをして島に残っているのだ。
そう考えながら歩いているとパンと音がして地面から砂埃が上がった。


