次郎が皆に激を飛ばし愛弓がフォローして2日ほど経った休憩時間に僕と次郎と愛弓と上島四人で浜辺でコーヒーを飲みながら雑談していた。



上島は、雑談をしながらも工事の進捗具合を次郎に報告していた。



作業に来ている人達も交代の時間で島には、人間は、僕達しか居なかった。



その時だった山の方で大きな音がした。


次郎は、山の方を見上げると愛弓を抱えて洞窟の方に走った。



「純一!親方走ろ!逃げろ!!」



次郎が叫んだ。



僕は、山を見上げた。


大木がゴロゴロと転がって来るのが見えた。



それもかなりの数がバラバラになって転がって来る。



僕も上島も洞窟に向かって走った。



上島が砂に足を取られたのか転ぶのが見えた。



上島の唸り声が聞こえた。



次郎は、洞窟に向かって愛弓を投げた。


「愛弓ちゃん!洞窟に入ろ!」



次郎は、愛弓にそう叫ぶと自分は、向きを変えて上島の方に走った。



「純一気にするな!洞窟に入ろ!」



僕は、一瞬躊躇したが洞窟に向かって走った。



頭の上を大木とそれに紛れて石や砂が舞った。