藤本と僕は、島に戻った。
島の人達は、既に何人かで大木を元に戻す作業にかかっていた。
「純一藤本良くやったな。
藤本、純一に船の操縦をもっと教えてやってくれよ。
いざと言う時には、純一にもっと上手く乗って貰えるようになっておかないとな。」
藤本は、頷いた。
大木を元に戻す作業が終わると皆で食事をした。
今日も40人ほどのメンバーが集まっていた。昼から交代する者がほとんどだった。
皆口々にさっきの戦闘の話しをしていた。
宮本などは、かなり興奮していて、大きな声で話していた。
「大木は、2種類に分かれてんだな。
太いのと少し細めのだ。
今回は、少し細めを使った。まだ相手は海上保安庁だからな。
これが自衛隊などになれば太いのを使うって訳だ。
ねぇ次郎さん。」
「いや、特に自衛隊を意識した訳じゃないがまだ太い方は要らないかなと思ってね。」
次郎が多少困ったように答える。
しかし、浮かれている人々も居れば憂鬱そうな顔をしている人々も居た。
当然と言えば当然だった。
この前の海上保安庁の船への発泡よりも今回は、更に過激に2隻の船を沈めてしまったのだ。
島の側には、大木でやられた船が船体を横たえたまま浅瀬に乗り上げていた。
藤本と僕が攻撃した船は、既に船体さえ見えなくなっていた。


