次郎は、実に気持ち良さそうな顔をしながらもやはり、現状が更に厳しくなっているという認識を話した。
「温泉は、いいがすぐにばれるよ。
そうなりゃ街の連中大変だぜ。
それに、温泉が出たとなれば徳川埋蔵金もあるんじゃないかと思う連中も出て来るぜ。
俺は、埋蔵金は、無いと思うが欲に駆られた連中には、そういう事関係なく伝説の島って事でここがとても重要な場所になる。
敵は国だけじゃなくなるかもな。
更に自分達を追い詰めたかも知れんなあ。
温泉だけでも大した観光資源だからなあ。
しかし気持ちいい物は、いいからなあ。」
次郎は、そう言いながらガハハと大きく笑った。
僕は、次郎が笑うのを見てこうなりゃなるようにしかならないと開き直り一緒に笑った。
僕と次郎は、さっぱりして温泉を出た。
「性欲小僧は、きちんと洗う所洗ったかな?
臭かったからね。
あ~私のシャンプーそんなに使って~高いんだよ。それ~まぁいいか。
これからは、石鹸で頭洗うか坊主にでもしたらどうかな。」
愛弓に言われて、そういえばこのシャンプーは、愛弓に借りた事を思いだした。
愛弓は、そう笑いながら言うと温泉小屋に和美と一緒に向かった。
「覗いてもいいよ。
次郎さんならね。」
愛弓が次郎にウィンクして僕には、中指を立てた。