「そりゃそうだよな。被災してしばらくすれば、ショックが少し薄まる。

男に性欲が沸くのは、当たり前だよ。

女だってそうだろう。


阪神淡路の震災の時には、あちこちでレイプ事件が起きてる。


俺は、実際あの頃神戸の工事現場に居たからな。


だけどそういうのは、マスメディアは取り上げないよな。

被災者のイメージダウンだと思ってるんだろうが被災してイライラする性欲は、溜まるそういう犯罪が増えても仕方ないじゃないか。

そういう犯罪がいいとは全く思わないがな。」



次郎は、真面目な顔をして言った。


僕は、思わず次郎に聞いてしまった。



「次郎さん出会い系で会ったりしたんですか?」



次郎は、そのハンマーで叩かれても大丈夫なような顔を赤くしてこちらを睨みながら答えた。



「そりゃあるよ。会ったら悪いのか?俺だって女は人並み、いや人並み以上に好きだからな。」