「そこだよ。
だが今回は、説得したよ。苦労したぜ。
純一君が立派になってるんだからとにかく、無理しないで養生しながら島に居てくれと頼んだよ。
そうじゃないと病院から出さないし今は、まだ養生が大事でしょうと指揮者がいないオーケストラは、上手く行かないんだからギリギリまで身体を大事にしてくれと言ったら渋々うなずいてたよ。
だが、ああいう性格だから皆で注意して行くしかないけどな。」
藤本が苦労したのが分かる気がした。
その日の作業は、皆前より更に積極的になっているのが分かった。
次郎は、自分が居ない間の作業の進み具合や自分のイメージと違わないか細かくチェックして歩いた。
「まさか、ここまで進んでるとは、思わなかったよ。
それも想像以上の出来だなぁ。
純一リーダーとして良くやったなあ。」
次郎は、僕に労いの言葉を掛けた。
「それに、ずいぶん逞しくなったなあ。
これから更に女にモテるぜ。
若い子だけじゃなくて熟れ頃の人妻とかな。
若いのは、飽きるよ。
20代後半から30前半が、まず食べ頃で40代もまたいい味わいが…ウ!」
愛弓に後ろから軽く蹴られて居た。
愛弓は、前なら思い切り蹴っていただろうが怪我の事を思いわざと軽く蹴っているのが分かった。


