「次郎を頼むよ。お兄ちゃん。ちょいと無茶な男だがこういう男は、少なくなったよ。」


社長は、そう言うと僕と次郎の前に缶コーヒーを置いて去って行った。



次郎と僕は、相変わらず夜は、良く飲み歩いた。次郎に頼まれてネットカフェにも連れて行った。


そういう日々が続いていた時に、震災が起こった。


僕らの住んでる県とは、北と南で全く違った為に情報ばかりが先行した。


次郎と、しばらく連絡が取れなくなった。


次郎から久しぶりに連絡があった時明らかに次郎は、酔っていた。



「純一、ひどいやなあ。ひどい事になってるよ。剣の会をいよいよ始動するぞ。
しかし、ひどかった。
あんな状態とはな。」



それからの日々は、急に慌ただしくなった。