次郎は、次の日には、完全に意識を取り戻していた。



しかし、動ける状態では、なかったしやはり頭部を打っている事からまだ油断は、出来なかったが次郎は、見舞いに来ていた僕らに激を飛ばした。



「剣の会は、不屈の会だ。

俺は、直ぐに治る。

早く島に戻って作業を急いでくれ。


俺が居ない間は、元々リーダーってのは、ないんだが純一を中心に皆で協力して欲しい。


それと今回は、何とも情けない醜態をさらしてしまい皆に迷惑をかけて大変申し訳ない。

それと、佐竹、純一それに皆助けてくれてありがとう。」



皆は、次郎が復帰する事を信じていた。

根拠は、薄かったがなぜか信じていた。

皆が病室を出ようとすると次郎がボールペンをくわえながら言った。



「少しだけ純一と2人で話したい。」



皆快く外で待っていると言うと病室を出た。



次郎は、優しい目をして僕に話した。



「純一怖いだろうなあ。

もしも辞めたいなら辞めていいぞ。

剣の会は、あくまで自由意志を尊重するし誰もお前を責めないよ。」



「次郎さん、僕は、辞めないですよ。

小便を漏らしながらもビビりながらも皆さんに助けてもらい次郎さんの留守の間は、僕が、中心で頑張って行きます。


オムツがいるかもしれませんけどね。」