「藤本の言うとおりだよ。」
吉井が静かな声で言った。
「ちょっと混乱してるんで外の風に当たって頭を整理します。」
僕は、そう言うとふらふらと立ち上がり病院の玄関前に出た。
僕を中心?そんな?
気付くと病院の玄関に座り込んでいた。
外の風が冷たかった。
背中に衝撃が走った。
「オ~イナンバー2油断は、禁物だよ。」
愛弓が背中を蹴ったようだった。
愛弓は、缶コーヒーを僕に投げつけた。
「だいたいさあ。なんでこの意気地無しの性欲小僧エロ小僧がナンバー2なのかな。」
「そうだよね。」
愛弓の正拳突きが腹に入った。
「何がそうだよねだよ。
次郎さんは、あんたみたいな奴を誉めてたんだよ。
店に来たらいつもあんたの話しよ。
あいつは、真っ直ぐだとか今は、まだ頼りないが、そのうち成長するとかね。
私は、期待して会ったら只のどこにでもいる少しだけ顔のいい性欲しかない奴じゃんがっかりしたよ。
それに同い年だしね。」


