「失礼な。ボケては、ないぞ。
次郎でもこりゃ分からんなあ。
だが多分大丈夫だよ。
次郎だからな。ところでお嬢ちゃん考えてくれたかな?」
「考えないよ!大丈夫次郎だからなって何よ!」
「まぁまぁ愛弓ちゃん落ち着け。
様子を観るしかないし、先生は、変わってるが名医だよ。」
吉井が諭すように愛弓の肩を軽く叩きながら言う。
僕らは、とりあえず病室を出る事にした。
病室の前のソファに座るとドッと疲れが出た。
「次郎さんは、必ず復活するよ。
だから今は、次郎さんが居ない間の事を話し合おう。
今後は、次郎さんが復帰するまでは、純一君を、中心にまとまって行こう。」
藤本が立ち上がって僕の肩背中を軽く叩いた。
「え?藤本さん、そりゃ無理ですよ。」
僕は、藤本に抗議した。
「無理じゃない。当然皆がサポートするよ。
これは、次郎さんの意志でもあると俺は、思っている。
なぜ、最初に俺達じゃなくて純一君を誘ったか。
仕事まで辞めて島にずっと泊まったのは、純一君と次郎さんだけだよ。
良く考えてみろよ。
当然皆で純一君を支えるよ。
不安がる事は、ないよ。
だって次郎さんが1番に選んだ男だぜ。」


