「男にですよ。もう冗談やめて下さいね。」
「まぁ犯罪は、犯罪だなあ。それに、組の為とかじゃなくて酔っ払って暴れてんだから呆れるよ。それも2度目だからな。」
「はぁ確かにそれは、反省してますよ。」
「まぁ反省しろよ。まだ若いんだからな。」
「もう若くないですよ。35ですよ。」
「俺より若い。」
「あ~!亀山組の佐竹ちゃん?」
「愛弓ちゃん覚えててくれた。すっかり大人の女になっちゃって。」
愛弓に佐竹と呼ばれた男は、チラリと後ろを向いて笑った。
身体のゴツさとは違い笑うと目が無くなり愛嬌のある顔だった。
「お店に来てね~佐竹ちゃん。」
「もちろんだよ。愛弓ちゃんを思い出してムショで何回慰められたか。」
ゴン!!と音がした次郎の肘打ちが入った。
車が少し蛇行した。
「次郎さん運転中ですよ。勘弁して下さいよ。」
「このレスリング馬鹿が。」


