河田は、渋々引っ込んだ。



「和美ちゃんやはり次郎にも出てもらおうよ。

喋らなくてもいいからやはり次郎が出ないのは、ちょっとおかしいよ。


元々次郎の考えや次郎に惹かれて集まってるんだから。」



上島が次郎を引き戻しに洞窟に向かった。



「確かに、上島さんの言うとおりかもしれないよ。

喋る部分は、私達でフォローしょう。」


「そうだね。上島さんや和美さんの言うとおりだね。

分かった。

みんな~!!集まってくれる。」



愛弓は島中に聞こえる声で作業をしてる人達に声をかけた。


漁船が着いた。漁協の組合長らしき男を先頭に男が五人と最後にピンク色のスーツ姿の女性が降りて来た。


スカートの丈が短いような気がした。


美人過ぎる政治家と呼ばれる池本夏美県会議員だった。


愛弓、上島、和美、そして次郎が前に並び、僕と藤本、河田は、作業に来ていた40人ほどの協力者の人達とその後ろに2列になって並んだ。

テレビカメラや音声用のマイクや何だか分からないライトもあった。