僕も、仕方なく作業ジャンパーを脱いだ。
この流れで今更怖くて出来ませんとは言えなかった。
「しっかりケツの下に敷けよ。ズルむけになるぞ。」
「良かったじゃない違う所がむけたら、やっと大人だねぇ。」
僕は、怖さから、愛弓が言ってる事の意味が分からなかった。
「純一!しっかりしろ!俺が下りたらあいつは、驚くそのまま体当たりするからお前は、河田さんを安全な所に連れて行け。
上手く下りれたらだがな。
お前に手伝ってもらわないと次郎さんは、動けない。
気合いを入れろ!」
藤本は、励ますように優しい目をしたがその瞳の底にはギラギラしたような闘志を感じた。
和美が僕の肩に手を置いて頭を下げた。
「よしゃ行くぞ~!」
藤本は、叫びながら急斜面を勢いをつけて降り始めた。
僕も、覚悟を決めて斜面を降りた。
すごいスピードがつき、転けそうになりながらもなんとか持ち直した。
おしっこを、少し漏らしていたが気にならなかった。


