「私も行く!だって剣の会のメンバーだよ。」
愛弓も手を挙げた。
藤本は、困った顔をしたが和美と愛弓の肩を叩いて行こうと言った。
「藤本さん人数は、多い方がいいよ。それにこれからこんな事は、まだ起こるかもしれん。
本人達が手伝いたがってるんだから。」
「そうですね。このままじゃ次郎さんが身動き出来ない。
よし、皆行こう。」
藤本と僕らは、見物人をかき分けて更に上の急斜面を登った。
急斜面を登ると木々をかき分けながら進み、次郎がいる所がかなりの高さから見渡せる場所まで来た。
藤本は、河田が捕まっている場所に1番近い所に黙って皆を誘導した。
下を見るとその高さに僕は、びびってしまった。軽く20メートルは、あった。
河田が捕まってる辺りは下に降りるのにほとんど木がなく山肌がむき出しだった。
「ここを降りて河田を救うしかないな。」
「そうだね。一気に下るか。」
藤本と上島が小さい声で相談している。


