日の丸の上に赤い糸の刺繍で剣の会湯の街解放同盟と書かれてあり最後にハートマークまで刺繍されていた。


日の丸と新·日本の新の部分は小さい銀色のストーンを沢山使いデコられていた。


刺繍もしっかり縫い込まれていた。


愛弓の器用さと情熱が伝わって来たがハートマークは要らないかなと思った。



「純一アハハこりゃすごいなあ。」



次郎は、大きな声で笑い実に愉快そうな顔をした。


僕もその顔を見て何だか笑えてきて2人で笑った。



「今日は、愛弓ちゃん達が来たら純一お前と愛弓ちゃんで剣の会の主旨をブログに書いてくれよ。」


「え?2人だけで書くんですか?次郎さんや河田さんや和美さんは入らなくていいんですか?」



「ああ、いいだろう。純一も愛弓ちゃんも主旨を理解してるだろうから大丈夫簡潔でいいんだよ。」


簡潔ってのが1番難しいなあと思いながら僕は、渋々了解した。


漁船の音が遠くから響いて来た。


2艘だった。河田の漁船と昨日の大きな漁船だった。