朝が来た。

昨日は、あれからすぐに僕は、疲れからか眠くなりテントに入り寝袋に潜り込むと気絶するように眠った。


次郎は、あの後服を着て焚き火に座りラジオを聴いていた。

いつテントに入ったのか分からないがもう寝袋は、きちんと畳まれていた。



「おはようございます。」



次郎は、焚き火の前に座り昨日と同じようにコーヒーを飲みながら片手を挙げた。


僕は、顔を洗い歯を今日は、磨き次郎の横に座ってコーヒーを飲みパンをかじった。



次郎は、口を聞かないがラジオをつけてニュースを2人で聴いていた。

口を聞かなくても別にお互い気にならなかった。


しばらくそうして居ると次郎が洞窟から国旗を持ち出して来た。


昨日愛弓がデコッた国旗だった。


次郎は、竹竿にそれを、結びつけてコンクリートブロックに差し込んだ。


旗が海風にふかれて拡がった。


日の丸とマジックで書いた、新·日本の新の周りがキラキラ光った。