「ラブつまり愛だろう。


愛のせいで平和が乱れる事だってあるわけじゃないか。

と言うか愛のせいで、平和が乱れる事って多いぜ。


まぁ下世話な例で言えば俺が誰か女を愛してる。

ところが、女のは、違う男を愛してる又は愛し始める。

つまり浮気や本気だな。

そうすると必ずいざこざになる。

違う例なら愛し合ってるだからこそ片方が、愛し過ぎて殺してしまう。

愛と憎しみってのは、コインの裏と表だと思うよ。

上手く説明出来ないが宗教戦争だってキリスト教を愛してるだけど、片方では、イスラム教を愛してる。

で戦争になる。

少し支離滅裂だなあ。

だかな、愛と平和を一緒にしちゃいかんな。」



次郎は、自分の考えが理論的でないのを分かっていてわざと声に出して話してるように見えた。



「分からないんな。上手く言えないが俺は、俺の、感じた事や感覚を大事したいよ。


だけど、悩む年をとっても悩む。

こんな俺でも悩むんだよ純一。」



次郎は、笑った。


少しだが疲労の色が見えた。