「あっ」


扉が閉まってしまった。

慌てて引き返そうと扉を引くが、


――ガチャ


「え……?」


オートロックが作動してしまった。

鍵は、春樹が持っている。

恵理夜は、しかたなくその階段を下りることにした。


その時、17時を告げるチャイムが鳴った。