…言ってしまった。 蓮の俺様みたいな言葉で火がついて 結局、 ちっとも女の子らしくなくて 可愛さなんて微塵もない言葉を。 自分が悪いのに逆ギレみたいに。 あたしの本心を全部 蓮に投げつけてしまった。 もう本当に終わりかも。 怖くて蓮の顔が見れないあたしは 蓮の肩に自分の顔を押し付けた。 「ごめんな芽生」 頭上から聞こえる蓮の声。 蓮は悪くないんだよ…。 「っ……」 悪いのは自分って言いたいのに 涙が邪魔して 思うように言葉が出ない。