「なぁ、凛」 空木はあの日より少し大きい手で、あたしの栗色の髪をそっと撫でる。 そして、ふっと顔をほころばせた。 優しくて温かい、 あたしの大好きな笑顔。 「好きだよ」 ……まるで何もかもがあの日のよう。 明るい光に包まれた教室で 二人の影がそっと重なった。