でも、櫂斗は何故かモテる。

理由は私以外の女の子達には優しいから!


確かに顔がかっこいいことは認める。

茶色がかかってて少しワックスで遊ばせた髪に、女の子並みに大きな瞳。

赤く綺麗に整った唇からでる、少し低めの甘い声。


でも!!こんな性格悪いのに三浦くんの次にモテるなんて、有り得ない!!!!!

一人で怒ってると、急に耳もとで

「ば~か。声出てるっつーの。ごめんな、俺なんかがモテて。」

「ヒャァ!急に み 耳もとで しゃ 喋らないで。」

も~!ばかぁ
こしょばくて涙目になりながら櫂斗を睨みつける。


「は~。つか、俺の話し聞いてんの??全部、独り言聞こえてるっつーの。」

「えっ!マジで???」

すると櫂斗はニッコリと笑って

「うん。マジ。」