奥州の山賊






「大事なら、守ってやれ…!」



豆吉は仲間の温かさに心が満たされた。




「言われなくとも」



口角を上げてふっと笑う。




「行こうぜ、みんなっ!姉貴が帰ってくるまでこの<鷹>を死んでも守るぜっ!」



豆吉の声に一同が歓声を上げた。



「豆吉が『上』って気に入らないが、守ろうぜ、この土地をっ!」



「そうだな、おいらも不服だな。けど、守る思いは一緒だ!」



「俺だって豆吉が頭(仮)なのは心配だけどよ、あいつはやればできる子だぜ?」




「そうさ!豆吉が青い分、俺たちが支えれば姉貴の好感度も向上するんじゃね?」




「そうだなっ!上げようぜ、姉貴の好感度!」





「皆さん一緒に〜!合言葉は…!」




「「上げようぜ!姉貴の好感度!」」





豆吉は悪態を若干つかれ、手を額にあてて悩ましげに彼らを見つめていた。




「……何なんだよ、この低能な男たちは」




しかしそうは言ったが、豆吉は決して彼らを一瞥しているわけではない。



彼らがひすいを思う気持ちは同胞として嬉しいのだ。




豆吉は半分呆れ顔でため息をついたが、その『合言葉』の大合唱を優しく見つめていた。