「何故俺を殺そうとする?」
政宗のひすいの腕を掴む力が強くなる。
だが、ひすいもそこは堪えて言い放った。
「はっ…!それはお前さんが一番わかってることじゃねぇのかよ?!」
「俺が…?一体何の話をしているのだ」
「とぼけやがって…!――――…さっきのは、俺を騙してたんだな」
ひすいは唇を噛み締める。
「守るとか何とか言いやがって、結局お前が殺したんじゃねぇかっ!」
刹那、ひすいの腕が掴まれてそのまま政宗の方へ引き寄せられた。
片方の手で頭を押さえられてひすいと政宗の顔は目と鼻の先にあった。
「い、いやぁっ…!」
微かにふりかかる政宗の吐息があの時を思い出させる。
政宗はかつて聞いたことのないひすいの声に目を丸くした。
「……お前、そんな女らしい声が出せるのか?」
「……!」
その言葉にひすいは直ぐに正気を取り戻し、再び政宗を睨む。
しかし至近距離の政宗の顔があの男と重なる気がして、畳に支えとしてついている手は震えていた。
「うるせぇ!離せよっ!」
「離さぬ」
政宗の隻眼がひすいをみつめた。
その澄んだ瞳に吸い込まれそうになる。


