奥州の山賊





「……それは、私の軽率な行動の故(ゆえ)でしょう」



「小十郎の?」



首を傾げた梵天丸に小十郎は大きく頷いた。



「―――――あの方は、私が想像していたものよりも弱かった。………あの方が泣く姿は見たくない、自分が守らねばとそう思ったとき、私の体は勝手に動いておりました」




「あの方とは、母様のことですか?」




その質問には小十郎は応えず、ただ笑うだけだった。





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ひすいが入ったのは、どうやら政宗の自室のようだった。



そこに政宗と相対するように座るように促された。




「――――…して、その首巻きは何だ」



第一声がまさかこの首巻きの話題とは思わず、ひすいは肩を震わせた。



先程まで小十郎の熱で忘れかけていた感覚が呼び覚まされようとしている。



ひすいはそれを妨げるために、わざとそれを手繰り寄せた。



しかし、政宗はその奇妙な仕草に違和感を覚え、それに手をかけようとした。





パシン




部屋の中に渇いた音が響いた。




「あ……、わ、わりぃ」



条件反射だった。



ひすいが気づいたときには既に政宗の手を叩いた後であった。




「………」




政宗は一層眉を寄せ、今度は強制に近く、首巻きを剥ぎ取った。




「やっ…―――――!」