────わからない。 だから、今は眠りにつくとしよう。 時に身を任せるのは性でもないが、これは時間が解決してくれるのを待つだけなのかもしれない。 何ともなげやりな言い訳にしか聞こえないが、それでもひすいは満足していた。 ────眠ることに少なからず恐怖に似た感情が入り混じってはいるが、大丈夫… この先が夢だろうが、現実だろうが、待っているのは政宗だ。 だから、安心して眠ることができるのだ。 ひすいはゆっくりと瞼を落とし、深い底に意識を投げたのだった。