奥州の山賊






瞳を開けることができないため確かめることはできないが、この部屋に入ってきていたのはひすいが感じ取っただけではあるが、これまでに政宗と小十郎だけであった。






今、自分は米沢城の一室にいるのはわかっていた。





ひとつはこの布団────






ひすいのような山賊たちは、このようなふかふかした布団で寝たことがない。




それゆえ、この何とも言えない気持ち良さに気を奪われてそうになったが、ひすいはここで踏張った。








もうひとつに政宗と小十郎が近くにいることだった。




彼らのような高い身分のものが、森の中で看病するはずがない。







だがら、この襖を開けた人物もそのどちらかであろうと、ひすいは警戒心を解いていた────


















「可哀想ー。こんな汗だくじゃん。………やっぱ、トンビの毒は怖ぇな」






─────政宗さんじゃ、ない…?!







発した声が政宗のものではないことに、ひすいは少なからず恐怖を抱いた。




全身に力を入れようとするが、そうすればそうするほど、火炙りにされているような痛みを感じる。





ならば声を────と試みたが、口を開閉することができない。