奥州の山賊







「ご案内します。母様、着いてきて下さい」




「お、おぅ…」






手を引かれて、たどり着いた先はちょうど縁側と小さな池があるところだった。






そこに、政宗はいた。








「父様はあそこで一人素振りをしております。………僕の手前が乏しいので、父様はいつもご自分の空いた刻をあれに使われておるのです」






梵天丸が政宗に適わないのは仕方がない。歳二十ほど違うのだ。





そう言おうとしたが、その光景に目を奪われて言葉を失ってしまった。






「…………」






鍛え抜かれた上半身を露にし、いつもより高い位置で髪を結っている。





太刀を振るう度に腕の筋が入る。




そして、彼の全身にある汗の滴は陽の光に照らされて輝いていた。






「はっ─!はっ──!」






彼が振るのに合わせられた息遣いと、自分の呼吸が重なり合ってしまいそうになる。





また、彼についていくように揺れる結われた髪はまるで舞でも舞っているかのような──────