俺はあんたが好きだ。






だから、あんたにそんな事を言われるとますます意識しちまうんだ…。







けど、あんたは俺を妹あたりにしか思っていないんだろうな。







────まあ、それでいいんだけどよ…。








「行ってくる…」






そう呟くと、その声が通じたかのように後ろに控えていた政宗が深く頷いた。







ひすいは驚いて口をかすかに開けたが、次には口角を釣り上げて笑った。









「ったく…。あんたには適わねぇや、政宗さんよ」








そしてそのまま、ひすいたちは森の奥へと消えていったのだった。


















[NORMAL END]