奥州の山賊







「豆…吉―――――」





久々に見せる弱々しい彼女を豆吉はそっと自分の腕の中に収めた。





「あんたは、俺がこの先も守る。―――――誓ったんだ、大将に」




「……………」







呟く声は風と共に消えてゆく。






そんな重なる影を、赤く染まった夕焼けが照射していた。