奥州の山賊






タタッ……―――――





ふいにひすいは足を止めた。






「――――一緒に、怒られるんだろうな…」





また羨ましくなってしまう。





きっと、誰かとの繋がりが欲しいのだ。




ひすいは自分ながらにそう思う。




源九郎という義理の父が死んだ今、<鷹>に家族同然の仲間はいるが、『繋がり』を持った者はいない。




その面では、ひすいが望む絵が二人の関係なのであろう。





「いいな、ああいうのって……」




「――――ああいうの?」





「なっ?!」






気が付けば、不思議そうに<鷹>の仲間が覗き込んでいた。






「おまっ―――!急に現われんなっ!」





ゴチン!




「痛っ!」





ひすいの拳骨が頭上から男に振り下ろされた。




男は頭を手で押さえ、半分涙目になりながら言った。






「きゅ、急なんかじゃなかったっすよ!ずっと声掛けてたのに全くの無視で、いきなり聞こえたかと思うと拳骨食らうし…。散々っすよ、姉貴…」





「わ、わりぃ…。考え事、してて」






「考え事?姉貴、何か悩んでるんすか?」