奥州の山賊






「…どうすりゃ、いいんだ」




また、考えることができたとひすいは心の中でため息をもらした。




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「遅かったな、姉貴」




住みかに戻ると一番に豆吉が声をかけてきた。




「ああ、ただいま……」




ひすいはひどく疲れたようだった。


その様子を見て、豆吉は申し訳なさそうにひすいを見つめる。





「やっぱり<獅子>との和平は難しいのか?……すまねぇな、姉貴ばっかり大変な思いをさせて」




悠にあの提案持ちかけられてから毎日<獅子>の幹部と話し合いをしている。



しかし、ひすいをここまで疲労した顔にするほど話が一向に進まない訳ではなかった。


むしろ、解決の兆しが眺められる程である。





「いんや。それが悪いわけじゃねぇよ」





意味深なひすいの発言に豆吉は眉を寄せた。




「それ以外、何があるんだよ?」



ひすいは前髪を掻き上げて、若干俯いた。





「……………皆を、ここへ」





それはひすいが<鷹>の頭領になって初めて全員を召集させたのだった。