奥州の山賊






笑うとは無礼なっ!




と言おうとしだが…





「………まったく、あんたは昔のまんまかよ。政宗さん」




懐かしすぎるその声に耳を疑いたくなる。



否、聞き間違うはずがない。





「華、顔を上げてみろ…………!」




「はい」




ゆっくりと上がったその顔は――――――





「ひすい……」




着るもの、髪の長さは違えど己が愛した女を身間違うはずがない。



しかし、その女は少し悲しそうに瞼を落とす。





「ひすいは死にました。………私(わたくし)は華でございます」




「いいや、お前はひすいだ」





驚きと喜びに浸る政宗に小十郎が彼と女の間に入った。





「まずはご説明を致しましょう」




正座に直り、深く一礼をしてから小十郎は話し始めた。