ひすいは顔を政宗に向けた。
彼もまた、彼女の出す答えを待っていた。
すると、悠は思い出したかのように、ああそうだ、と呟く。
「君が豆吉くんたちを助けにいっても僕は伊達政宗公には何もしない。…………だが、彼をとるなら子分たちの命は無いよ」
悠の言葉はどんどんとひすいを追い込んでいった。
ひすいは唇を噛みしめ、ずっと考えていた。
初めての感情を無下にしたくない気持ちが大きい。
しかし、政宗にこれ以上は迷惑をかけられない。
そして、豆吉たちも同じくらい大切な仲間である。
―――――思考の末、考えてついた結論は………
ひすいはそれまで黙って彼女を見ていた政宗に振り返る。
「政宗さん、俺……あいつらを助けに行く」
「真か…」
政宗は残念そうに目を閉じた。
ひすいは彼が見ていないことはわかっていたが、深く頷いた。
「…………すまねぇ。けど、これがあんたにとっても俺にとっても一番いい方法なんだと思う」
「――――よい、また会えるではないか…」
期待の込めたその言葉にひすいはふっと笑う。
「…………これで、お別れだ」
「……………な、に?」
さすがにこの発言には驚いたらしく、政宗は瞳を揺らした。


