必死の、そして今までのより更に思いを込めて愛を呟いた。
それがひすいに伝わったのか、彼女は自分の腕で肩を抱いた。
「ひすいっ……!」
希望が見えた。
対して悠は眉を寄せて舌打ちをする。
「ま、さむね……さん…」
擦れたようなひすいの声がか細いながらも、政宗の耳に届いていた。
政宗は半分安堵の面持ちでいた。
――――だから、次に彼女が言う言葉を受けとめられなかった。
肩を抱き、小さくなったひすいの背中を政宗は見つめる。
「それは……、いけねぇ………!」
頭が真っ白になる。
それは自分の愛が拒否されたのか?
また、自分は大切な人を失うのか?
千里を走る馬の如く駆け巡る不安と恐れが一気に政宗に襲いかかる。
「………俺はな、この奥州――――あんたが治める土地が好きなんだ」
「俺の?」
そう問いかけるとひすいは振り向きざまに消え入るような微笑みを浮かべた。
「俺は小さい頃からここを見てきたけど、羨ましいくらいこの城下はにぎわってた…。虐げられていたはずなのに、俺はどうしてもこの土地を―――人々を恨む気にはなれなかった」


