おなじ月...《短編》





あたしは、涙をそっと拭いて、メールの返信をする。








「綺麗だね。今ドコにいるの?」






「月よりサキの方が綺麗やけどね?今、大阪にいてる。」





「月は誰と見てるの?」





「ゴリと二人でみてるよ。サキは?」





「あたしは今一人で見てるよ。家に帰れば二人で見る事になるけど...」





「そうなんや。」





「ねぇ、研史。大阪の月は何色?」





「...サキに出逢ったときと同じ...赤い月。」





「じゃぁ、同じ月を見てるんだね。ねぇ、研史...あたしのこと...」











「俺は、ずっとずっとサキのこと好きやで...」











「あたしも...研史が好き過ぎて嫌い」



















いつか・・・ふたりで並んで月を見れるといいね・・・研史。