おなじ月...《短編》






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研史から連絡が取れなくなって、2年が過ぎようとしていた。




あたしは、いつ研史から連絡が来てもいいように電話番号もメールアドレスも変えていない。




いつか・・・きっと連絡が来るはず。







連絡が来ても・・・前のように付き合ったりはできないんだろうけど・・・



なぜなら、あたしは・・・結婚してしまったから。



研史を忘れたわけじゃないんだけど・・・



年月が経つにつれ、研史への想いは思い出に変わりつつあった。








そして・・・今日は中秋の名月。





近所のスーパーでお団子を買って、あたしは家に帰る途中。


デニムのポケットに入れていた携帯がバイブした。









あたしはそのメールを見て・・・思考回路が停止した。


足が震えるのがわかる。


心臓が騒ぎ出したのがわかる。


無意識に・・・涙がでていた。











「月、綺麗やね」