おなじ月...《短編》





帰宅して、ダラダラ過ごす。


研史と居ない時間は、以前のあたしのまま・・・


見たいテレビがあるわけでもない、やりたいゲームがあるわけでもない・・・


ファッション雑誌をペラペラっと捲って、内容も気にせずに目を通す。





時計を見ると、23時。



結局、トラブルは解決しなかったんだ・・・



パタンっと雑誌を閉じてベッドに仰向けになる。





----プルルルル・・・プルルルル・・・----




あたしの携帯がテーブルの上で鳴った。



研史かも!!!もしかしてもう帰れるのかな!!



ガバっとベッドから起きて、携帯をテーブルから奪うようにとる。





「もっ!もしもしっっ!!」




「あぁ...俺俺...」




「...あのぉ...俺俺詐欺なら間に合ってます...」




「...おたくの息子さんが交通事故をおこしましてねぇ...」


・・・研史の悪戯が始まった・・・とりあえずのっとかなくちゃ。




「え?!うちの息子がですか?!?!相手様はお怪我は?!?!」




「...えぇ。相手側は怪我はないんですが、車が全損でして...それで示談でいかがでしょうと。」




「会社にばれたら仕事できなくなるので助かります...御幾らお支払いすれば?」




「...サキの身体で手をうちましょ?」




「...アホ」




「...褒め言葉」




「そんな事より、仕事は終わったの??」




「まだ...」




「そっか...」



あたしのテンションは一気に下降する。