【完】禁断の恋

「ねぇ、悠希」
『ん?どうした?』
「前に描いたあたしの絵、いつになったら見せてくれるの?」
コイツ、覚えてたか…。
『そんなの描いたっけ?』
俺はとぼけてみた。
「とぼけたって、騙されないんだから!どこに隠したのよ」
心は俺の部屋をあさり始めた。
『覚えてたのかよ、お前』
「当たり前でしょ♪さ、白状しなさい」
『お前には敵わないな…』
俺はクローゼットからソレをだした。
『ん。恥ずかしいからあんまみんなよ』
「はいはい♪」
心は受け取り、ソレを見た。
心の顔は徐々に赤くなっていく。
『顔、赤いけど』
「ッ……」
『ど?俺がどれほどお前が好きだったか伝わった?』
「う、ん。絵でこんなにも伝わるなんて…。って、ん?悠希って、いつからあたしのこと好きだったの!?」
しまった、墓穴ほった。