【完】禁断の恋

忘れなきゃ。
この、想い。

忘れなきゃ、
先生のこと。


ダメだ。
忘れられない。
消せない。


先生を想うたび、
想いは減るどころか、
増すばかり…。

「ワンッ」
「ハル……どうしたら、いいの?」
「クゥン」
「ハル……」

あたしは眠りついた。

明日は作品の審査日。
あたしの作品は、出されない。
…もう、なにもかも、終わりだ。
あたしはハルを抱きしめながら眠った。