【完】禁断の恋

side美海


入学式が終わり、各クラスへ行った。
入学式のときにビックリしたのは、周りが男の子ばかりだったこと。
はぁ……。
美海、友達できるかな?
椅子に座っていると、前に人影が現れた。
「ねぇ、友達になろっ!」
「へ?」
「あたし、伊藤樹里<イトウジュリ>!女の子2人だけだし、仲良くしてね♪」
「あ、佐伯美海だよ!こちらこそ仲良くしてね?美海、友達できるかすっごーく不安だったの!樹里ちゃん、よろしくね?」
「樹里でいいよ!あたしも美海って言うね?」
「うん!樹里、よろしく!」
樹里は、ショートヘアでボーイッシュな感じの子だった。
「樹里って、部活なんだったの?」
「あたしはソフトボール部だよ」
「かっこいいね!美海、帰宅部だった(笑)」
「高校ではどうするの?」
「今悩み中~。また帰宅部かな?」
「ま、見学でゆっくり考えなよ♪」
「うん!」
不安だったけど、樹里のおかげでそんな不安は飛んでいった。
樹里に出会えて、良かったな。