『なぁ、吉池。お前、これに作品ださないか?』
先生が見せたチラシは、すごく有名な絵の大会のものだった。
たくさんの作品の中から、腕のいい審査員たちが選び大きな賞がもらえる大会だ。
「これに、あたしが?」
『あぁ、吉池の腕なら、いける気がするんだ』
「やってみたいです!」
『よし。頑張れよ』
「はいっ!」
『テーマは“思い出”だ』
「思い出ですか。分りました」
よぉし!頑張るぞ!!